2011年8月23日火曜日

ハワイ大好き!!・・・その10


ワイキキ・ビーチサイドの夕暮れ時です。



ここでハワイ語について少しだけ・・・。

元来ハワイ語は、文字を持たない口承による言語でした。
紀元前からの先住民の生活に、食物や家畜など多くの新しい文化を
もたらしたのは、800年ほど前のポリネシアン人の移住によってでしたが、
言語はその後も文字を持たず、なんと驚くことにハワイの音声言語を
初めて文字で書き表すことになるのは、1820年にキリスト教布教のために
訪れた、アメリカ・ボストンの宣教師によるのです。
そのとてつもなく長い時の流れの中で、ハワイ人は日常の営みに必要な
全ての事象・・・衣・食・住に渡る文化・伝統や、信仰等々を脈々と口頭で
伝承(口承による言語を支えたひとつの大きな手段は、フラでしたが・・)
してきた訳です。
彼らが、長年の間守り育んできたのは、また、それを可能にした理由は、
一言でいえば、アロハ・スピリットだと思います。
ちなみに例のカメハメハ大王(1世)が、ハワイ王国を誕生させたのが
1795年、ハワイ諸島の統一を成し遂げ、実質的にハワイ王朝を確立
したのが1810年なのですが、その時でもなお、文字はなかったことになり
ます。
そして、さらに時は流れ・・・、
1894年、ハワイ王国の崩壊とハワイ共和国の設立により、公用語は
「英語」に取って代わられることになりました。
そしてさらに・・・
1959年にハワイはアメリカの50番目の州となり、その際、「ハワイ語」は
再び英語と共に公用語として認められ、現在に至っています。
しかし、一旦英語が公用語となってしまっており、現実的には、
ハワイ諸島のほとんどの地域で、ハワイ語は日常生活にはもはや
使われていません。
ハワイ語を話す人の数は、1900年頃は約3万7千人だったのが、
現在では、わずかに約1千人に減少、しかもその半分以上は、
70歳以上に達しているという現状です。
まさに絶滅の危機に瀕している訳です。

長くなりました・・・続きは次回で。




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